Sökning: id:"swepub:oai:gup.ub.gu.se/307105" >
漫画作品におけるキャラクター言語の英語...
漫画作品におけるキャラクター言語の英語翻訳:『SPY×FAMILY』 のアーニャとヨルの言葉遣いとキ ャラクターを考える : Japanese-English Translation of “Character Language” in Manga SPY x FAMILY: the Language and Character Types of Anya and Yor
-
- Ivarsson, Fusae, 1964 (författare)
- Gothenburg University,Göteborgs universitet,Institutionen för språk och litteraturer,Department of Languages and Literatures
-
(creator_code:org_t)
- 2021
- 2021
- Japanska.
-
Ingår i: The 22nd Conference of the Japan Association for Interpreting and Translation Studies.
- Relaterad länk:
-
https://gup.ub.gu.se...
Abstract
Ämnesord
Stäng
- 様々な言語変種を利用して登場人物の属性を受け手に効果的に伝える役割語・キャラクター言語は、日本語フィクション作品の登場人物のキャラクターを印象付ける重要な手段の一つであり、その及ぼす効果が翻訳版読者に正しく伝わるよう訳出することが望ましい。しかし、文法・表記体系や文化的背景が大きく異なる英語への翻訳においてそれを達成するのは困難を伴う。 本発表では、山木戸(2018)を参考に、イーヴァソン(2021)の発展研究として、遠藤達哉氏の漫画作品『SPY×FAMILY』を取り上げ、キャラクター言語の英語翻訳考察のケーススタディを行い、英語翻訳版と対照して分析する。同作は、スパイ任務遂行のために形成された仮初めの家族(父はスパイ、母は殺し屋、娘は超能力者)の日常とスパイアクションをコミカルに描いたもので、父・母・娘は互いに正体を隠しているが、心を読める娘だけは全てを知っているという設定である。日本語版・英訳版ともに単行本第3巻までを調査資料とし、娘・アーニャと母・ヨルの言葉遣いに焦点を当て、彼らの特徴的な言語表現について、役割語・キャラクター言語の観点から整理し、英語翻訳版における対応を分析した上で、キャラクター分類、物語における役割、英訳上の要点について考察する。 アーニャは超能力者という非実在的なキャラクターであるため、特殊なキャラクター言語が適用されている。話し方の特徴である「過剰な<幼児語>」をべースとした「<幼児語>からの逸脱」の要素は、幼さゆえの限られた知的能力と、超能力の持ち主であるという「愚者と賢者」の二面性を兼ね備えた彼女のキャラクター性を象徴している。ヨルへの「天然」というキャラ付けは、物語中に笑いを誘うコミックリリーフの効果があり、天然キャラの「人に好かれる」という要素は、キャラクターとしての好感度を上げる効果があるものと思われる。また、ヨルの度を超えた礼儀正しさは、彼女の裏の顔である反社会的な「殺し屋」のイメージから逸脱しており、キャラクターとしての意外性を生み出す効果がある。『SPY×FAMILY』の英訳版は、シークエンスの整合性と訳文表現の自然さ・読みやすさが優先されているようだが、可能な部分は調整を施した上でキャラクター言語的特徴を訳文に適用し、英語として違和感のない範囲でアーニャとヨルのキャラクター性を効果的に伝えることに成功していると言える。
Ämnesord
- HUMANIORA -- Språk och litteratur -- Studier av enskilda språk (hsv//swe)
- HUMANITIES -- Languages and Literature -- Specific Languages (hsv//eng)
Nyckelord
- Role language
- character language
- character types
- Japanese-English translation
- manga
- SPY×FAMILY.
Publikations- och innehållstyp
- vet (ämneskategori)
- kon (ämneskategori)